1997年に神戸市で発生した連続児童殺傷事件。
当時もかなりニュースになったことを覚えています。
その事件の全記録を家庭裁判所が廃棄していたことがニュースになっています。
事件に大きい・小さいは無いのですが、このような事件の全記録を廃棄してしまったのはなぜなのでしょうか?
保管ルールなどはどのようになっていたのか気になりますね。
【何故・いつ】神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄!
今回のニュースになった内容をまとめておきます。
神戸連続児童殺傷事件の全事件記録を廃棄!
ニュースの記事によると1997年に発生した「神戸連続児童殺傷事件」の裁判所の判決書に当たる書類を神戸家庭裁判所が廃棄していたようです。
廃棄された内容は、以下の内容です。
- 裁判所の処分決定書
- 兵庫県警、神戸地検が作成した供述調書
- 兵庫県警、神戸地検が作成した実況見分調書
- 神戸大学の中井久夫名誉教授らが書いた精神鑑定書
- 異例となる4人が任命された家裁調査官による少年Aの報告書
何故廃棄したのか不明!
今回の神戸家庭裁判所が書類を廃棄した理由が気になりますね!
記事によると廃棄した理由や廃棄した当時の運用も不明とのことです。
神戸家裁は、記録が永久保存にされなかった理由や廃棄された状況は不明とした上で、「当時の運用は、現在の運用からすると適切ではなかったと思われる」
<引用元 https://www.kobe-np.co.jp/>
単純に「なんで?」と普通に思いますね。
事件に大きい小さいとつけるのは良くないと思いますが、世の中をかなり騒がした事件だったのに、もう記録が無いというのは違和感がありますね。
しかも複写もしていないようです
廃棄したのはいつ?
廃棄したのはいつなんでしょうか?
いつ廃棄したのかも結構曖昧のようです。
神戸新聞社が取材した情報を記載しておきます。
- 事件簿(事件を記録)の廃棄時期:2019年2月25日
- 事件記録の廃棄時期:時期不明
事件簿という事件の記録は2019年2月に廃棄しているようです。
事件記録を廃棄した時期は不明のようです。
神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄の電子データや保管ルールは?
最近では電子帳簿保管などが話題になっていますが、重要な書類は、紙媒体だけでなくスキャナーなどで電子保管すると思うのですが、電子保管していなかったのでしょうか?
ニュースの内容では書類の複写は行っていなかったと書いてあるので、電子保管も行っていない可能性が高いですよね!
保管ルールはあるのでしょうか?
- 最高裁による内規:史料的価値が高い記録の事実上の永久保存を義務
- 少年事件の捜査書類や審判記録:少年が26歳に達するまでの保存
さらに最高裁の内規の具体例も最高裁通達(1992年2月7日付)に書かれているようです。
- 世相を反映した事件で史料的価値の高いもの
- 全国的に社会の耳目を集めた事件
- 少年非行等に関する調査研究の重要な参考資料になる事件
普通に考えるとこの「神戸連続児童殺傷事件」は上記の例のどれにも該当すると思えますね!
まとめ
今回の神戸家庭裁判所が廃棄してしまった「神戸連続児童殺傷事件」の記録の問題ですが、不可解な点が多いですね。
現在の保管運用をもう一度見直して、電子保管の義務がないなら、電子保管する義務など、しっかりと管理してほしいですね。